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『青い瞳ではない陛下』+色々な人たち
※陛下の瞳は青じゃなきゃ嫌〜〜〜!な皆様は御注意

陛下の瞳の色にあてられています。
陛下の瞳はやっぱり青が好き、けれど内心のフクザツな葛藤を嘲笑うように、ネタは浮かぶのですよう……。
ということで、きちんと一本の話として仕上げることはないと思われる、ネタの断片・走り書きです。

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【+アスラン、あるいはグレン】

 じき、夜が明ける。
「将軍。作戦決行まではまだ時間があります……天幕にお戻りになった方が宜しいかと」
 明け方の野は冷えますからという気遣いを滲ませた部下に、軽く微笑む。
「いや、私はここでいい。ありがとう」
 周囲は既にほの蒼い明るさに満たされている。もう、そろそろだ。
 平野に視線を巡らせた瞬間。地平線に光が奔る。無彩色めいた世界を一瞬にして有彩色に塗り替える、曙光。
 ……あの方の瞳の色。
 剣の束に片手をかけて、無言のままに誓う。
 世を遍く照らす我らが光に、勝利を。

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【+ディスト】

 皇帝にして幼馴染み……そして今、私の目の前に暢気な顔をして立つこの男は。即断即決即実行、そのようなイメージが強い。それはそれで間違いはない。しかし手間暇かけた根回しや、堪え忍び時期を待つことも、なかなか得手だ。何も考えていないようで、実は誰よりも長い目でものを見て、それだけに用意は周到。雌伏の時すら無駄にせず。まあ、そうでもなければ……やるべきことが見えていなければ、ケテルブルグで退屈に殺されていたろうが。
 まるで。長い時を重ねて凝固し、輝きを放つようになる……琥珀のような男。
 その琥珀に囚われているのは、死霊使いだけでなく。もしかしたらこの死神さえも。
 とろりとした罠のような色の瞳に、負け惜しみのような苛立ちが募る。
 ああ冗談ではない、忌々しい。

 ……ネクロマンサーとデスが閉じ込められた琥珀っちゃあ禍々しいにも程が……(苦笑)。

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【+ガイ、もしくはアスランあたり】

 明るい色味の、紅茶は。対面に座る人の瞳の色によく似ている……なんて、どうして気付いてしまったのか。
 案の定、手にしたティーカップの中身を持て余す。残すとか、捨てるだなんて以ての外。けれど口を付けるのも憚られ……、いや憚るという気持ちもないわけではないが、それよりも。キスは瞳になどという流行り唄が脳裡をよぎって背筋が強張る。
 参った。この不埒な身の疼き、一体どうしたものだろうか。

 銘柄はダージリンのファーストフラッシュ、あるいはヌワラエリアあたり。

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【+ジェイド】

 透明な玻璃の杯に、指一本分のスピリッツ。
 もともと旅先……任務中、度を超すような飲み方はしないが。それでも今日は、これだけ飲んで寝てしまおう。きっと、とても疲れているのだ。
 ……この私が、ありふれた酒精の色にあの人の眼差しを思い出す、だなんて。

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【+ネフリーとジェイド/幼少期】

「粉砂糖をまぶしたようなおぐしに、蜂蜜色の肌に、飴色のおめめ。ピオニーさまって甘そうな方ね?」
「甘いも何も……甘いどころか。食えない奴だよ、あいつは」

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【+ジェイド(とサフィール)】

「金の髪、金褐色の肌、黄金の瞳。『金の貴公子』だなんて恥ずかしい二つ名ですが、それでもあの方を示すなら、さほど大仰でも不自然でもないでしょうに……私などより余程、ね」

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くるくるといいように踊らされています。
ああああ。最初っからあの色なら、素直に浪漫だと思えたのに……。
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