短文：問題発言

■ガイの私見

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　グランコクマの謁見の間。

「ここの景色を見たいが為に謁見を申し出る方もいるくらいですし」大佐はそう言い。
「毎日見てるとそういいものでもないぞ」陛下はそう言う。

「いや、ジェイドの科白、ちょーっと引っ掛かってたんだが。陛下の言葉で妙に納得したよ」
　愉快げに笑うガイに、仲間たちは首を傾げる。
「玉座を温める本人は、その姿を見ることはできない。滝を眺めるだけなら、別に『謁見』する必要はない。つまりさ。ジェイドの旦那は、玉座に陛下の姿が在ってこそ、ここの景色は完成すると、意識しているのかいないのかは判らないが、そう思ってるってこったろ」
　納得と困惑が綯い交ぜの面々に、綺麗なウインクをひとつ。

「素直じゃないが、純愛だよな」

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ガイはさらっとした問題発言が多いと思います。